京都大学時計台

2017年度に当塾から京都大学へ

合格したS君(洛北高校一貫コース)の合格体験記です。
彼は、高校2年生時に京大紅萌会へ入塾し、部活動と学業を見事に両立し
(なんと高校3年生の11月までサッカー部で部活動をしていました)
現役で京都大学合格を果たしました。

合格体験記

 

京都大学 工学部 地球工学科 国際コース

 

僕は京都府立洛北高等学校とその附属中学校に中高一貫で通っていた。小学校のころからサッカーをやっていて、高3になっても11月まで部活動を続けた。この1年間非常に大変な時を過ごしたが、無事合格出来て本当に良かった。この合格体験記を通して少しでも受験生の人たちの参考になれば幸いに思う。

 

時期別での勉強法

中学時代…特に受験勉強を意識することはなかったが、とにかく負けず嫌いで、定期テストの勉強をがむしゃらに頑張った。具体的には、良い勉強法とは言えないが、学校でもらったプリントや試験範囲の問題集など覚えられる限りの全てを暗記した。これは後のことを全く考えていないもので、テストが終わるとすっかり知識が抜けてしまった。ただそれでもこうした勉強に対する姿勢が受験勉強にも活かされたと思うので今振り返ると良かったと思う。

 

1…中学の時と同様に定期テストの勉強のみを頑張った。塾には通っていなかった。

 

2…春から某予備校に行き国語、数学、英語の受験勉強を始めた。予備校は良い点も多くあったが、人一倍部活動で忙しくなる僕は多くの人と同じ事をしているだけでは後れを取ってしまうと思い、母の知人の紹介で秋ごろから京大紅萌会に入ることに決めた。高2のうちは数学と英語の授業のみを取っていた。

 

3、春…漠然としていた受験に対する意識がようやくはっきりと感じられるようになり焦り始めた時期でもあった。このころから物理化学にも本格的に取り組み始め、京大紅萌会でも化学の授業を増やした。ただ、勉強の仕方は定期テストの対策をするときと同じようにしていて、問題を解いたっきり復習もしないでただただ問題集を解き進めていたため定着の度合いは低かった。

 

3、夏…ほかの人が部活を引退して勉強に本格的に取り組むようになっている中、僕は夏休み中もほとんど毎日部活があり、あまり勉強時間が取れなかった。そのこともあって僕は少ない時間の中でどうすれば効率の良い勉強ができるのかと、いろいろ参考書を変えてみたり勉強のやり方を変えてみたりした。けれど結局どれも復習をしっかりしなかったため中途半端な知識のままで終わってしまった。夏に受けた京大型模試はB判定、C判定だった。

 

3、秋…部活動は最後の大会に向けてますます練習が厳しくなり勉強時間もなかなか確保できなっかたので一層中途半端な勉強になってしまったと思われる。秋の京大型模試は部活の試合と被ったので、1回しか受けられず、結果もC判定と振るわなかった。そして11月中旬ようやく部活動を引退する。

3、冬…引退して気づくともうセンター試験が迫る時期であった。センター試験の対策は主に国語と世界史で、時々気分転換程度に他の科目もセンターの対策をしたが、他の科目はたいてい二次試験の対策を続けた。本来この時期、勉強のペースを上げていかなければならないはずであったが、ここでようやく自分の身に着けてきた知識がいかに不安定なものであったかを知り、あえて進むスピードをおとし、復習を重視した勉強に切り替えた。

 

3、センター試験1週間前…二次試験の勉強を中断し、すべてセンター試験の対策に切り替えたのはこの時期である。この時期は自信をつけることが何より大切だが、本番二日前に、数学の追試験の過去問でとんでもない点数を取ってひどく動揺した。直前期は新しい問題に手を付けるより今までに解いたもので復習を行うべきだと感じた。

 

3、センター試験~二次試験…センター試験の結果が自分の予想以上に良く、私立のセンター利用での入試も手堅く思われたので、一安心することもできたし、モチベーションも高かった。この時期も復習を重視した勉強でペースは遅いものであったが着実に知識が身についているようで良かったように感じていた。しかし、本番が2週間前に迫ったころ、河合塾で最後の模試があったのだが思うような結果が出ず、焦った。ここでようやく勉強量の少なさ(ここでいう勉強量とは勉強の時間ではなく、『質』と対比されるところでの『量』である)を痛感し、急遽勉強法を変更することとなった。苦手分野である物理と数学に焦点を当て、それぞれ今までに一度は解いたことのある問題集を一から解きなおした。ここで冬あたりから着実に身に着けていった知識が一つにまとまったように思う。

 

教科別の勉強法

 

国語…他の科目と比べると力を入れることはなかった。というのは僕が理系であるからだ。京大工学部では、配点比重も低く、安定もしづらい国語に多くの時間を割くよりは、得点源となりうる理系科目や英語に時間を割くべきだということを紅萌会の竹位先生に言われて、なるほどと思い、あまり勉強することはなかったのだ。だから僕が国語の勉強において重視したのは、いかに少ない勉強時間で合格のために必要な点を確保できるようになるかという事であった。現代文において僕が重宝したのは先生にお薦めしていただいた『決める、センター現代文』だ。現代文は僕にとっては非常にぼんやりしたもので、どうやって解けばいいのか分からない、厄介な存在であった。しかしこの本と出会い、見方が少し変わった。現代文といえどセンター試験は選択式の客観的なテストであり、答えの根拠が必ずある。その根拠を素早く見つける技を僕はこの本から学ぶことができた。また国語は多くの問題に触れるよりも答えへのアプローチの仕方を頭の中で整理するためにも同じ問題を繰り返し解くことが大切だということもこの本を通して知った。二次試験の対策としては塾での授業を数回ほど受けたであったが、的確なアドバイスで確実に点数を伸ばすことができた。記述式の問題は、完答を目指すのではなく、設問の意図と問題文(傍線部)を分析し、解答に必要な要素を少しでも多く盛り込んで部分点を狙うことも大切だと教わった。直前は、解答のための思考の手順を反復してイメージを作るようにした。

次に古文の勉強についてだが、古文は現代文とは異なり時間をかけるほど確実に伸びる教科だと感じた。僕が古文で必要だと感じた力は、重要古語に即座に反応できる力、助動詞、助詞などから話のニュアンスを読み取る力、会話中の尊敬語などから話し手と聞き手を特定する力、の3つである。その3つを意識して分けて勉強することで学力が伸びたように感じる。勉強の仕方については学校の授業と単語の暗記を中心に行った。授業では主に読解力を身に着けるように意識していた。暗記のために僕が使った単語帳は『ゴロゴ』と『マドンナ』である。単語帳はどれを選ぶにせよ何回も繰り返すことが大切だと思う。

漢文は『漢文必携』で句形や重要漢字を覚えた。また、漢文はセンターのみに使ったのでセンター特有の解法を身に着けるようにもした。具体的には、本文を一読してわからなければ選択肢を見て本文の内容をつかむというものだ。これは僕にとっては非常に有効な方法であったようで、たいてい本文だけでは分からなかったので、選択肢を参考にした。とにかく漢文という分野は他の分野と比べ、センター試験のみに使うという特徴があるので、点数を伸ばすためにはテスト形式になれるのが一番良いと思われる。

 

数学…数学は僕が受験勉強で最も苦戦した科目だ。数学の受験勉強を始めたのは高2の秋ごろであるが、初めに感じたのは、高校の授業で習う数学と全く違うということである。高校の授業では各分野の基本を教わり、公式の使い方を問題演習を通して確認するようなものであったが、受験の数学は、公式を使いこなせることを前提に、いかに解法を思いつくかということに重点が置かれていた。京大紅萌会に行くとまずはじめに京大の過去問を解いた。そこで今までに習ってきたことと別の力が要求されていることに気づいた。問題の解法が全く思い浮かばなかった。その後は塾の授業では『やさしい理系数学』を使って問題演習を進めた。しかし、正直のところ1周目はあまり復習をすることもなかったので効果も薄かった。そのころは難問を解くためには数学的なセンスが必要であり、そのセンスを身に着けるにはできるだけ多くの問題に触れることが重要だと思っていた。『やさしい理系数学』を1周終えた後は京大の過去問に取り組んだ。これもはじめのうちは復習はあまりしなかった。秋ごろ、類題を見たことがあるのに解けない、といった経験をすることが多くなって、勉強法を見直し、1問1問しっかりと身に着けながら進めていくようになった。具体的にはノートに問題を切って貼り、その問題を解くために必要な思考の流れなどを書き込んで、ちょっとした時間に見直すようにした。そうして解法を暗記していくことで徐々に、初見の問題であっても類題を解いたことのある問題であれば解けるようになった。ただ僕はこのことに気づくのが、遅かったと思う。受験勉強を本格的に始めて以来こうした姿勢で1問1問としっかり向き合っていればもっと学力は向上していたのではないかと思う。今、数学に対して思うことは、数学を解くために必要なことは、数学的センスではなく(もちろんそれがあるにこしたことはないが)自分が持つ、解法のストックの多さなのだと思う。数学は暗記ではないと一般には言われるが、一度解いた問題を次の問題以降に活かしていくという点においては暗記科目なのだと僕は思う。

 

英語…英語は僕の最も得意な教科だ。京大紅萌会に入る前から英語には自信があった。学校での勉強はとにかく英文を暗記したのが良かったと思う。しかし英語も京大紅萌会に入り、本格的な受験対策として、英文解釈を始めると、自分の知識に穴が多いことに気づかされた。それまでは正確な文法もたいして覚えることなく、単語と文脈から意図を読んで訳をしていたが、『ポレポレ』『英文読解の原則125』を始めると以前のままでは通用しないことが多かった。僕は塾長の竹位先生に英語を指導してもらったのだが、竹位先生は僕があいまいな訳をすると必ず品詞や文構造などを問い、その問いにぼくはたいてい答えられなかった。授業を重ねていき、文の構造を意識しながら読む力が身についてくると、徐々に色々な英文が読めるようになった。また、音読をすることも英語の勉強には欠かせないと感じた。音読をすると英語のリズムが身についた。そのことで、センターの発音対策にもなったし、文の構造をつかむのも速くなったし、英作の際の構成の仕方の参考にもなった。『ポレポレ』『英文読解の原則125』が終わると京大の過去問に取り組んだ。過去問は傍線部の訳だけでなく、本文の全てを口頭で訳し、先生にチェックしてもらっていたのだが、それは初めのうちは非常に根気の要る作業であり、つらい時もあったけれど、今思えばその効果は絶大であった。30年分近くの過去問をやり終えると、僕の英語力はかなり向上していた。もちろんその過程には単語の暗記も含まれるわけだが、その際、僕が使ったのは『シス単』と『鉄壁』、そして熟語表現も覚えるための『ユメジュク』だ。国語の時にも記述したが、暗記において大切なことはとにかく反復である。僕の場合、塾の小テストで各々2~3周はしたが、自習としてはその何倍もの回数を繰り返した。悩んで思い出して訳が出てくるのでは不十分だと僕は思っていた。だから無意識で反射的に訳が出るようになるまで反復した。次に英作文についてだが、英作文は問題文をいかに平易な言葉に置き換えられるかが最も重要である。たいていの京大の英作文は受験生が訳を知らない単語や言い回しが出てくるため、日本語の変換はとても大事であり、僕は授業で先生と話し合いながら難しい日本語の解釈の仕方について身に着けていくことができた。とはいえ、平易な英語に訳することにも限度はある。一つの事柄を説明するのに何文も書いていてはあまりにくどい文章となってしまう。なので英作文も結局は単語、それも文法なども踏まえた、正確に使いこなせる単語を多く覚えることが大切なのだと思う。

 

物理…物理は覚える公式が少ないが、その分一つ一つの公式の使い方やそれらの公式同士の関係性について熟知しなければならず、僕は初めのうちは表面的な理解しかしていなかったので、標準的な問題は解けても応用問題となると手が出せなかった。問題演習としては、『物理のエッセンス』と『名門の森』を使ったのだが今振り返ると、非常に解説が丁寧で分かりやすく、またいろいろな視点を学ぶことができたので良かったと思う。とはいえこれも数学同様1周目は復習を疎かにしていたので中途半端な知識だけが身についてしまった。なので、いざ過去問を解いてみるとすぐに途中で詰まってしまった。解説を見てもわからない部分も多くあったが、そんなときに京大紅萌会の先生に11問丁寧に解説していただいたのはとてもありがたかった。先生は解説には書かれていない、どうすればその解法の発想に至るか、という部分を重視して僕と一緒に問題を解きながら考えてくれたので僕はたくさんのことを学び吸収することができた。ただ物理に関しても、解いたことのある流れの問題なのに解けないことがあることに気づいたので、秋ごろようやく復習しながらの学習を始めた。塾で解いた過去問を家に帰ってもう一度解きなおし、大問を通しての誘導の展開の仕方や新しい発想、難しい発想を要する部分について自分なりに分析してノートに書き込むといった方法を続けた。そうして11問分析してみると誘導の仕方に共通点があったり、難しいと思われていた発想も大問の意図を考えると自然な発想であったりと色々な気づきがあり身に着けるべき知識を整理することができた。その必要性を感じながら『物理のエッセンス』と『名門の森』をやり直してみると1周目よりずっと多くの学びを得ることができた。なので物理に限る事ではないが僕がお薦めしたいと思う勉強の手順としては、一度『物理のエッセンス』のような基礎的な参考書で知識をある程度整理した後は何度も繰り返す前に、過去問のような実践的な問題を解いていき、問題を解くためにはどのような知識が要求されていてそのうち自分に足りていない知識はどれかといったことをぼんやりとでも考え、そして目的意識をもって元の参考書をやり直す、という方法である。目的意識をもって勉強することは何よりも効率の良い勉強につながるということを僕は受験直前に気づいたので受験生の人たちが少しでも参考にしてくれたら嬉しく思う。

 

化学…化学は英語に次いで僕が得意であった教科だ。僕の認識では化学は物理とは違って覚えることは無数にあって、暗記科目にも近い感じであった。僕が受験勉強で重宝した参考書は『化学の新研究』『化学の新演習』の2つだ。参考にはならないかもしれないが、僕の化学の勉強としては、ひたすら『化学の新研究』を読んでいた。無数にある知識を吸収していくためには好奇心を持つことが大事だと思う。なるほどと感心しながら覚えたことは頭に残りやすかったし、何より勉強のモチベーションが維持された。この本は高校範囲の内容を、時に大学範囲にまではみ出すほどに詳細に書かれていて、教科書では省略されてしまっていた、何故?の部分に応えてくれるものであった。春休みや夏休みなど長期休暇になると、ある分野に絞って集中的に読んでは気づいたことをノートにまとめていき、結局ぼくはこの本を一冊読み切ったことになる。その後も必要に応じて読み返していたので1周半は読んだのではないかと思われる。『化学の新演習』はこれらの知識をアウトプットするのに最適であった。問題演習を通して、単なる知識を、問題を解くための知識として整理しなおすことができた。京大紅萌会での授業もとても良かった。授業は主に過去問演習で、時間を図って問題を解いた後に先生が解説をしてくれるというものであった。『化学の新研究』から得られるのは純粋な知識であるが、授業を通して学ぶことができたのはもっと問題解決に直接的につながる知識であり、他では学べないことを多く得ることができた。直前期はノートにこれまで自分が身に着けてきた知識を整理した。整理することで手薄な分野についても知ることが出来たので、最後の仕上げに苦手分野をカバーすることもできた。また、京大の理科は何より時間との闘いでもあるので反射的に解法が思いつけるようになることも大切であったので、そのように知識を整理することで、問題に対する反応は速くなったと思う。

 

世界史…僕の学校では理系は授業で世界史Bを選択することが出来なかった。2年生の時に世界史Aを少しやった程度だ。学校ではずっと地理の授業を受けていたが、僕が暗記が得意ということもあって京大紅萌会で世界史を勧められた。地理は覚える分量は少ないが高得点はなかなかに難しく、世界史は分量は多いが地道に努力すれば高得点が可能で、暗記の得意な僕に向いている、ということだった。2年の冬にその決断をし、それから世界史Bの勉強を始めたが、学校では授業が受けられないのですべて自分で勉強した。世界史の勉強で僕が大切だと思うことは、一つの視点でばかり見ないということだ。兄も世界史選択であり、家に参考書が多くあったのが幸いであったが、僕はできるだけいろんな本を読んで、様々な視点で歴史をとらえるようにした。具体的には1周目はで通常通りの流れで学習したが、他にも、地域別や時代別に学習したり、一問一答形式で語句を身に着けたり、年号を語呂あわせ暗記で覚えることもした。こうして様々な視点で学習することで一つの出来事を思い出すための思考の経路をいくつも作る事が出来た。例えば歴史の流れを思い出すのに直接的には流れが複雑であるなどして思い出せなくても年号を覚えていれば間接的に思い出せるし、その逆も同様に成り立つのである。センターの問題形式に慣れることも大切だと感じた。実際にはどのようなことが問われていてどのようなひっかけ問題があるのかが分かり、そこを意識して勉強することで、より効果的な学習ができた。また、何年分も過去問を解くと過去に同じ問題が繰り返されていることがあることが分かった。実際僕は本番でも、過去問で解いたことがあると思った問題も多くあったので、そういう意味でも過去問をたくさん解くことは有効であると感じた。世界史はすぐに点数の伸びる科目ではないが一度一通りの流れが整理されると安定して高得点のとれる科目でもあるので、失敗しないかと非常に緊張して不安になるセンター試験本番においてまず最初に受けることができ、僕にとっては精神安定剤のような役割も果たしてくれたので世界史を選択して良かったと思う。センター本番のスコアも9割以上が取れたので世界史に変えて正解だった。

 

最後に…僕が受験勉強をして大切だと感じたことは二つある。一つ目は自分に適した勉強法を見つけることだ。そのためには自分の長所と短所を知らなければならない。僕についていえば、暗記が得意であったので、とにかくどの教科も暗記できることは暗記した。例えば、京大の英語は受験生が見たこともない英単語がずらずらと並んだ文章が出される。僕も初見ではほとんど分からなかった。勘の良い人は見慣れない単語に出会っても毎度文脈などから推測するが、僕はそれらの単語を一つ一つ覚えていった。途方もない作業であり、当然頻出でない単語なのだから見慣れないわけで、その後も二度出てくることはなかった単語も多かったが、模試などで出てきた時には推測ではなく自信をもって答えることができたし、本番でもそうした単語が傍線部で出てきたので、途方もない時間をかけた甲斐はあったのだと思う。このように自分の良さを生かした勉強法を見つけることで自分の学力の伸びは大きく変わってくるのだということを実感した。二つ目は根気強く淡々と努力を続けることだ。受験期間は長くて辛いもので、結果が出ないと投げ出したくなることもよくあった。けれど今こうして無事合格できたのは、つらい時にあきらめることなく頑張ったからなのだと思う。長期間の勉強に耐えるには短期的な努力、すなわち徹夜などをするのではなく、生活のリズムを一定に保って、焦ることなく自分を信じて少しずつ成長していくことが大切なのだと感じた。ただ長期とはいっても高校3年間ずっと勉強をできるかと言われたらそんなことはない。実際のところ危機感などを感じるようにならなければ勉強も追い込みがかからなかったし、僕にとっては高3の一年間を頑張るのが限界だと思う。そこで僕が思うのは、高3になるまでにすべきことは、本格的な勉強ではなく、自分についてよく知ることと、自分自身で誇れるものを持つことだ。前者については先に記述したように自分にとって最適な勉強法を見つけることに役立ち、受験勉強を効率の良いものにしてくれる。後者は受験で最終的に最も大切となる精神力とかかわってくると僕は思う。誇りは自信にもつながるし、更なる努力の原動力にもなる。僕の場合自分の英語の能力にはある程度誇りを持っていた。実は最初のうちはその能力は全く大したことがなかったと後で気づくことになったが、本当に能力があるかは関係なくて、そう思っていることが大事なのだと思う。英語に誇りを感じていたからこそ、他の人には絶対に負けたくないと強く思うことができたし、そのために人一倍努力することを厭わなかった。努力を続けると、自信もついた。そして二次試験で絶対的な安心感をもって得点源とすることができた。このように、高3までの期間は本格的な勉強を取り組むより、そのための下準備をすることが何より重要だと僕は思う。

本当に最後となってしまったが、2年近く僕を支えてくださった京大紅萌会の先生方には心よりお礼申し上げたいと思う。この塾に来ることがなければ絶対に京大合格という夢を果たすことはできなかったと思う。本当にお世話になりました。ありがとうございました。