昨日1/22(水)に大学入試センターから
平成26年度大学入試センター試験(本試験)平均点等一覧(中間集計)が発表されました。
中でも目を引くのが、国語の平均点の低さです。
現時点で、国語の平均点は、97.60点 となっています。
難しかったと言われる昨年度よりも更に平均点が下がる見込みです。
(昨年度の平均点は、101.04点でした)
原因を探る為、問題の分析をしてみました。
第1問 現代文 難易度は並
漢字の難易度は高くありません。しっかり対策をしていれば漢字を全問正解するのは難しく
なかったでしょう。各段落に段落番号が振られており、全体の構成を問う問題も出題されました。
文章内容があまり馴染みのないものでしたが、文章量はそれほど多くもありませんでしたので
選択肢をしっかり吟味することで正答できたでしょう。
第2問 小説 難易度は並(しかし分量を考慮するとやや難)
文章量の多さに驚きます。設問自体は本文内容と照合することで正答できるように
なっていますが、とにかく文章量が多い。しかも問6は本文の文章表現の特徴を問う
ものであり、初めに設問を見ておかなかった受験生は大幅に時間をとられたこと
でしょう。よく言われることですが、最初に設問にざっと目を通しておくことの大事さが
わかる問題でした。
第3問 古文 難易度はやや難
問1は重要古語の意味を問う問題。問2は文法問題。問5の本文中の会話文に関する説明の
問題が難しかったであろう。人物が多数登場し、人物把握が難しかったと思われます。
出典は源氏物語の「夕霧」であるが、読んだことのある受験生は少なかったと思われます。
例年多かった和歌の解釈や本文の表現を問う問題は出題されませんでした。
第4問 漢文 難易度はやや難
本文の分量・設問の数は減ったのですが、文章自体が受験生には馴染みが薄いであろう
内容(タケノコのお話)の随筆であり、本文中の返り点や送り仮名が省略が増えていたため
内容を取り辛かったと思われる。問2は難しかったでしょう。
全体的には昨年並みかやや難化と言えるでしょう。
我々も問題を実際に解いてみましたが
第1問、第2問は設問自体の難易度は並みですが、本文に戻って照合・確認作業が
手間でしたので、時間が掛かりました。
古文・漢文はやや難化していましたので、現代文から時間をかけて解いていった受験生の
方が高得点につながったかもしれませんね。

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